流涙症の検査と診断

診療案内

流涙症

流涙症の検査と診断

涙の症状はナゼ起こるのでしょうか?

涙目、涙が潤む、涙が溢れる、目やにが出る、悲しくもないのに涙がこぼれる、涙っぽい、目頭が腫れる等々

目に潤いをもたらす涙。しかし、悲しいからでもなく、目にゴミが入ったからでもないのに涙が過剰に溢れてくるのなら、それは「流涙症」かもしれません。この症状がひどくなると目の表面に溜まったものを洗い流せなくなり、細菌感染し易くなってしまいます。
目頭部分が腫れて痛くなり膿が出てくる慢性嚢炎症や、急激に目元が腫れて痛くなる急性嚢炎症を引き起こす可能性も。こんな深刻な症状になる前にできるだけ早めの治療が必要です。
本来、涙は涙腺から分泌され、目の表面を潤してから鼻腔に流れ込みますが、この涙の排出路が細くなったり、詰まったりすることが「流涙症」を引き起こす大きな原因。鼻腔に流れにくくなった涙が目に溢れるせいで涙目の症状となるのですがドライアイや逆さまつげなど別の様々な原因も考えられるので、まずは眼科での検査をお薦めします。

流涙症の症状

排水溝の通りが悪くなれば、その上流では不要な涙があふれて、こぼれてきます。サラサラ流れる小川はとても綺麗ですが、流れが悪く細くなったり、せき止められてしまえば、上流は水びたしになって淀んだ水が溜まってダムが出来るように、目やにが増えたり、涙がこぼれて、涙を拭く事が多くなる訳です。
湿った目を拭く回数が多くなりますから、瞼の周りの皮膚は赤くなって腫れたり、切れたりします。それを放置していると、ひどい人は図の中の涙囊内でバイ菌がとても繁殖し膿んで化膿し、急性涙囊炎となり、少ないですが、皮膚に穴が開いて皮膚瘻となる人もいます。

流涙症の検査と診断

涙管通水通色素検査

上記の排水溝に綺麗な生理食塩水を流してみて、どの様に流れるか?逆流するか?

造影検査(眼科用CT+レントゲン検査)

上記排水溝に造影剤を流して、塞がっているか否か?その程度は?場所は?を知る検査。(当院は、2014年に眼科用CTを日本で初めて導入した診療所です。このCTは画像を3Dで観察できて診断に非常に有益です。)

鼻内視鏡を用いての術前検査