涙がこぼれる、涙がうるむ、と、何年も毎日毎日、目を拭いているので、目の周りがただれてヒリヒリ痛い、との訴えで、熊本県内だけでなく、福岡県、佐賀県唐津市の、大分県、宮崎県延岡市、鹿児島県、奄美大島、種子島等々からの各地から当院に受診されます。
涙がにじむ、湿る、こぼれる、うるむ、のが毎日続くと、とても鬱陶しい、と訴えて来院されます。
涙がうるむ、涙がこぼれる、涙がにじむ、の原因は、後天性に涙の排水管(鼻涙管)が細くなったり(狭窄)、塞がったり(閉塞)すると、涙がこぼれてくるのです。これを鼻涙管狭窄症、鼻涙管閉塞症と呼びます。
この様な患者さんには、涙の排水管のバイパス=近道を作る手術(涙嚢鼻腔吻合術)を受けることになります。
涙嚢鼻腔吻合術には、約70年前から目頭の皮膚を2.5cm〜3.0cm程切開して、骨に穴を開ける手術涙嚢鼻腔吻合術鼻『外』法を『全身麻酔』で行なってきました。しかし、患者さんにとってみれば、お顔に2.5cm〜3.0cmの傷口が残る事は重大な事で、お腹に同じ傷口が残る事と全く違う事なのです。女性にとってみれば重大な事ですが、男性にとっても大変な事であるのは当然な事です。従って、お顔に傷口が残る鼻『外』法は、以前から敬遠されてきました。
そこで当院では、世界に先駆け、16年前からお顔に傷口が【残らない】鼻『内』法を行なって来ました。然も、それを『局所麻酔』で行ってきました。皆さん『日帰り』手術ですからとても喜ばれています。
今後も患者さんの訴えに寄り添って毎日を精進して行きたいと思います。
16年前から全例にお顔に傷の無い日帰り手術をしている唯一の診療所です。