緑内障

診療案内

流涙症

緑内障とは

緑内障には急性と慢性のものがあります。
視神経が枯れてくる病気です。

急性緑内障

急性閉塞隅角緑内障と言われ、一般的に50歳以上の遠視がある女性に多く、頭痛、眼痛、吐き気、嘔吐、視力低下、充血が発症し易いと言われています。

眼の硬さ(眼圧)が非常に高くなり視神経を強く圧迫して急性の視神経障害を起こし見える範囲が極端に狭くなったり急激な視力低下を引き起こします。この様な症状のある方は急いで受診されないと失明に至ることが多い様です。原因は眼の中の液体の流れが隅角と言う排水溝に流れ出ているのですが、元々そこが狭い方が、ある原因によって急激に閉塞してしまい、眼の中の液体の流れが閉ざされ、急激に眼圧が上昇しています。

急性緑内障の治療方法

早急に眼の中の水の流れを良くするには閉塞した排水溝の近くにバイパスを作る方法が行われています。以前は入院して眼を切ってからの手術でしたが、現在はレーザー光線を茶目(虹彩)に当てて1mmの数分の1くらいの小さな穴を開ける事が一般的です。5分未満で終了します。痛みはありません。入院不要です。稀に前者の手術をせねば成らない方もいらっしゃいます。

慢性緑内障

最初は本人にも分からない位ゆっくり進行してゆく緑内障です。

解放隅角緑内障(正常眼圧緑内障も含む)とも言われていますが、原因はやはり急性緑内障と同じ排水溝の流れが悪くなることから発症していると考えられます。よく分かっていないのが現状です。視神経障害が進行して次第に視野(見える範囲)に異常が出てきますが初期ではこの視野の異常は自覚されません。視野検査を行って初めて異常が検出されます。視野の異常が自覚されるのはかなり悪化してからです。

慢性緑内障の治療方法

徐々に視野障害が悪化してくるのを予防しようという事が治療です。
いずれにしても、治療は眼圧を極力下げる事が目標です。この10年程前から緑内障に対する点眼薬の開発が進み、様々な点眼薬が開発されて来ました。患者さんそれぞれに対するテーラーメードの点眼薬の組み合わせで治療計画を立てて行きます。

緑内障についてのよくある質問

  • 生活上の注意点は?

    精神的肉体的過労を避ける。出来れば禁煙したが良い。飲み物や食べ物は何でも普通に良いですが、余りにも多量の水分を短時間の間に摂取するのは良くない。

  • 『緑内障の患者さんには注意』と書かれた添付文書がありますが

    心配な時は眼科医に見せにお出で下さい。解放隅角の患者さんには殆ど関係はありませんようです。

  • 経過観察は?

    眼科に受診して頂き、患者さんに合わせた『定期的受診』が必要だと思います。