涙目 流涙症は主に涙の排出管が詰まる病気です。それを流涙症と言います。排出管は涙点~涙小管~涙囊~鼻涙管~開口からなり鼻腔に続きます。このどこかの通りが悪くなると涙がうまく排出できなくなります。それを流涙症や涙道閉塞症と言います。その中でも、鼻涙管閉塞症が多いようです。
悲しくもないのに、涙が、あふれる、うるむ、こぼれる、しめる、つまる、たまる、出る、止まらない、ながれる、涙っぽい、にじむ、ぬれる、目尻がただれる、目やにが出る、などの様々な症状が出てきます。
さらには目頭が赤く腫れてきて痛みを伴ってきて急性涙囊炎を発症し、点滴加療する事もあります。
この様な症状の患者さんは以前から沢山いらっしゃいましたが、積極的な加療は行われてきてはいませんでした。
約20年程前から徐々に眼科医の目がこういった患者さんに向くようになり、積極的に加療する体制が整えられてきました。
その中でも涙囊造影検査が診断に重要な情報を与えてくれます。これは従来からのレントゲン写真でも出来ますが、Cone CTを用いた3Dの涙囊造影検査は特に沢山の情報を与えてくれます。
最先端の検査のCone CTと呼ばれる眼科専用のCTで涙囊造影検査をする事がとても大切です。
当院では4年以上前から日本で初めて上記の『Cone CTを用いた3Dの涙囊造影検査』を行なってきました。
お蔭で沢山の流涙症の患者さんが、全例、顔に傷の入らない、局所麻酔、日帰り、涙嚢鼻腔吻合術の『鼻内法』を受けて喜ばれています。