しょっちゅう涙がうるむ、涙目、涙が詰まる、ハンカチが手放せない、接客業なので化粧が落ちてしまう、目の周りが赤くなってヒリヒリ痛い、と訴えて来院される流涙症の患者さんが増えています。そういった患者さんの中にはまぶた、まつげ、黒まなこ、白まなこの病気以外の鼻涙管閉塞症、鼻涙管狭窄症が潜んでいます。
Cone CTで涙囊造影検査をすると涙の排水路=涙道の状態が3Dで手に取る様に良く理解できます。
そういった患者さんには、病態の程度に寄りますが、鼻涙管狭窄症はチューブを留置する方法、鼻涙管狭窄症の高度なものと鼻涙管閉塞症の患者さんには涙嚢鼻腔吻合術=DCRを行なっています。
そのDCRには、全身麻酔で、お顔に傷が入る『DCR鼻外法』と、局所麻酔でお顔に傷の入らない『DCR鼻内法』とがあります。
当院では16年も前からずっと『DCR鼻内法』を行なってきました。しかも、全例日帰り局所麻酔です。
遠方から来院される患者さんが増えています。前もってお電話して頂き、効率の良い通院をして頂くのが宜しいでしょう。