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悲しくもないのに涙が溢れ、頻繁に拭く事で赤くただれてしまう『流涙症』


悲しくもないのに涙が溢れ、頻繁に拭く事で赤くただれてしまう『流涙症』でお困りの方々が最近とても増えてきました。この流涙症の主な原因は瞼や逆まつげ等の刺激に因るものと、〝涙の排泄路〞の一部が詰まり涙が溢れるものがあります。若い方から高齢の方々に幅広く見られます。その治療法には、涙の排水路と鼻の中をつなぐ「涙嚢鼻腔吻合術」があります。それには2通りの手術法があります。一つは、目頭から鼻の横にかけて皮膚を約3・0㎝奥深く切開する「鼻法」で顔に傷が残ります。もう一つは、皮膚は全く切開せず鼻の中を鼻内視鏡で見ながら手術するので傷が残らない「」です。「鼻法」では、炎症を起こしやすい部分の目頭を皮膚切開し強く拡げるので手術後に炎症反応が起こり、痛み、腫れ、皮下出血が起こって傷跡が強く残る場合が多いです。
一方、「」は、そこを触らず鼻腔内から手術するので、痛み、腫れなどの炎症症状が起こり難くなるわけです。従って、再発し難い日帰り手術が可能です。「」と同料金で、健康保険も適用されます。
鼻の中から手術する「」は、全国的にも限られた施設でしか施行されていない最先端治療です。当院では鼻内視鏡による〝局所麻酔での日帰り〞の「鼻法」を国内では6〜7施設で、西日本では唯一15年前から当院だけが実施しています。他県からの患者さんも多数来院され、『いい病院2015(朝日出版)』では西日本全域で手術件数1位で掲載されました。
2年前に手術の為に眼科専用のCTを導入しました。CTは2分程度で終わるので、手術に必要な情報が簡単に得られて患者さんにも好評です。「手術を受けたいが顔に傷跡が残るのが嫌」と、手術を断念している患者さんも多いと言われていますが、「鼻法」では、傷は鼻の中だけで、鼻出血もわずか。手術による腫れもほとんどありません。体に負担が少ない局所麻酔なので、高齢の方でも歩いて帰れる日帰り手術です。無意識に流れる涙で悩んでいる方は、是非気軽に来院下さい。来院する前にお電話頂くと効率良く検査が出来る様に計らいます。

 | 2017年5月9日 | お知らせ |